- ALCのラケットを考えているけど違いが分からない
- 自分にあったALCのラケットを見つけたい
今回対象としたラケットは以下の通り
- ティモボルALC
- 張継科ALC
- 松平健太ALC
- 林高遠ALC
- ビスカリア
- フレイタス
- (ティモボルスピリット)
- (メイス)
これらの違いを今回はっきりさせていきましょう!
板厚・重量・ブレードサイズなどの違いと比較

フレイタスALC以外の5つは重量がやや違うものの板厚、ブレードサイズ、振動特性、反発特性など性能面は同じです!
フレイタスALCのみやや板厚が厚いものの、弾み(反発特性)は少し抑えめです。
これはラケットを構成する木材の種類による差です。次の章でこの「素材の違い」についてみていきましょう!
【アウターALCラケット】合板の素材で比較

どのアウターALCのラケットも木材5枚+アリレートカーボン(ALC)で構成されていることに違いはありませんが、木材の種類がフレイタスALCだけ違います。
上の図を見てもらうと分かる通り、ティモボル ALCや張継科ALC、ビスカリアなどは一番表面に近い板にコト材という種類の木材を使用しています。そしてその下にALCを挟み、その下にリンバ材を入れ、中心には桐材が使用されています。
一方、フレイタスALCは表面がリンバ材、中心がアユース材となっています。
それぞれの木材の特徴は以下の通り
- コト材はやや硬め。リンバ材よりもやや弾む。
- リンバ材は柔らかめの打球感、コト材よりも弾まない。
- 桐材は軽く、柔らかい。湿気を吸いやすい。
- アユース材は重めで、硬い。
なので板厚はフレイタスALCが厚いが、表面の板が柔らかいため弾みはフレイタスALCがややおさえめになっています。(ちなみに廃盤のメイスもフレイタスと同じ構成)
【アウターALCラケット】グリップ形状で比較

フレイタスALCだけ素材が違うことは分かりました。
では残りのティモボルALC、張継科ALC、林高遠ALC、松平健太ALC、ビスカリアは同じラケットなのでしょうか?
答えは「ほぼ同じだが、グリップの形だけ若干違う」です。
上の図のようにそれぞれ握った感触が違います。
例えば松平健太ALCは松平選手の要望で細めで丸みを帯びたグリップになっています。
なのでこれらのアウターALCで悩んだときはグリップの握りやすさで決めることになります。
グリップ形状により重心の位置も変わるため、実際に店頭に行って握ってみることを強くおすすめします!
【アウターALCラケット】グリップの中が空洞!?
こんなツイートもありました。
ティモボルスピリットとティモボルALCのデザイン以外の大きな違いはグリップです
ティモボルスピリットはグリップ内部が空洞ですが
ティモボルALCはグリップ内部に空洞がありませんグリップが違うので打球感に違いがあるのでしょう pic.twitter.com/7z8XNon164
— TT equipment (@TTequipment) September 4, 2018
グリップの形状が異なるだけでなく、グリップ内部の空洞にも違いがあるのかもしれません。
グリップ内部の空洞が大きいと重心が先端よりになり、やや重く感じます。
空洞部分が少ないと重心がグリップよりになり操作性重視になります。
ティモボルALC、張継科ALC、林高遠ALC、松平健太ALC、ビスカリアそれぞれのグリップ内部の空洞については分かりませんでしたが、重量がそれぞれ微妙に違うので空洞も異なっている可能性も考えられます。
なのでやはりこれらは実際に握ってみることが大切だと思います。
【アウターALCラケット】使用選手の違い
それぞれのアウターALCの使用選手の違いを見てみましょう!
ティモボル ALC
- ティモボル(ドイツ)
- アサール(エジプト)
- ガルドシュ(オーストリア)
- ジャア(アメリカ)
- メイス(デンマーク)
- アラミヤン(イラン)
張継科ALC
- 松平健太
- シュテーガー(ドイツ)
- 戸上隼輔
- 有延大夢
- 卯木将大(グローバー歯科)
林高遠ALC
- 林高遠(中国)
松平健太ALC
- 松平健太
- 蛭田龍(専修大)
ビスカリア
- 張継科(中国)
- ガシナ(クロアチア)
- シバエフ(ロシア)
- 平野友樹
- 篠塚大登
- 上村太陽(専修大)
フレイタスALC
- フレイタス(ポルトガル)
- モンテイロ(ポルトガル)
- ゲラシメンコ(カザフスタン)
※変更している可能性もあります。

【アウターALCラケット】違いまとめ
今回の検証で分かったことのまとめです。
- フレイタスALCとそれ以外で大きく素材が分類できる。
- フレイタスALC以外の5種類はグリップ構造以外は同じ。
- グリップは丸いもの、太いもの、空洞のあるものなどの違いがある。
- 重心位置や握りやすさは実際に握ってみて確認するべき。
ちなみに筆者はティモボルALC、張継科ALC、松平健太ALC、ビスカリア、フレイタス、ティモボルスピリット、メイスを打ったことがありますが、「グリップの感触とフレイタスALCとメイスが柔らかめ」ということ以外、大きな差はあまり感じませんでした。。
ラケットの差より会場、湿気、球のメーカーの差の方が大きく感じました。
皆さんに合ったALCラケット探しの助けになれば幸いです(^○^)
